冠婚葬祭の必需品である真珠のネックレス。この地方では、19歳の厄年、20歳の記念、就職するとき、お嫁にいくときなど、人生の節目のどこかで両親や祖父母から贈られる女性が多いはずです。愛情のこもったネックレスだからこそ、「一生大切にしたい」という思いも強まります。ところが実際には30年、40年の時を経た真珠のネックレスは輝きを失いつつもあり、また珠が小さくて似合わなくなっていたり、黒蝶真珠に買い換えてあまり使わなくなっていたりします。「もう使う機会がないし・・・でも捨てるわけにはいかないし・・・」と悩める女性もいるのではないでしょうか。
今回は「大事な真珠のネックレス」だからこそ、「もう一度使えるかたち」にする方法をお伝えします。
《目次》
1. 真珠のネックレスはまずは磨きましょう
2. 真珠のネックレスをお念珠にしてみませんか
3. 真珠のネックレスをカジュアルに使いましょう
4. 今回のまとめ
真珠のネックレスはまずは磨きましょう
真珠のネックレスは使う頻度が少なくても、どうしても汗や化粧、ヘアスプレーなどがついてしまって、しだいに買ったときの輝きを失ってしまうこともあります。そんなときはやわらかい布でふいてみてください。ふくだけで、汚れがとれてきれいになることもあります。
布でふいただけでは輝きを取り戻すことができなかった場合、次に試す方法はいろいろありますが、大事な真珠を水につけて洗うことはとても勇気のいることでしょう。そんなときはぜひ宝石店に相談してみてください。プロの磨きで輝きを取り戻せる真珠のネックレスも数多くあります。
真珠のネックレスをお念珠にしてみませんか
「このネックレス、ちょっと黄ばんでるんですけど、私がお嫁にいくときに母が買って持たせてくれたものだから大事にしています。母が生きていてくれれば、このネックレスに執着しないのかもしれないけど、亡くなってしまったので、形見となってしまって・・・持っていても使わないのはわかっているんですけど、捨てるわけにもいかないし・・・何かいい方法ありますか」こんな相談をよく受けます。お母さまの愛情が詰め込まれた大事なものとはいえ、黄ばんでしまったネックレスを人前に着けていくのは気が引けます。お世辞にもステキとは言えません。そんなときは、思い切ってお念珠にすることをおすすめします。本式のお念珠には長さが足りませんが、略式のお念珠であれば作れるだけの珠数が十分あります。そんなにかさばることもありません。いつもカバンの中にしのばせて、お守りとして常に持ち歩くのもいいでしょう。また法事やお墓参りのときに、そのお念珠をさっと手に持った瞬間、お母さまとの思い出がよみがえってきて、心あたたまるときを過ごせることと思います。
真珠のネックレスをカジュアルに使いましょう
真珠のネックレスは、普段使いするにはちょっと・・・と思っている人もいるはずです。身に着けるだけでなんとなくかしこまりすぎてしまって、カジュアルな装いのときにはなかなか使いづらく、出番が少ないものだと思います。そこで思いきって、カジュアルにも使えるネックレスにリフォームするのも一つの方法です。STORIAには1珠からできるいろいろなデザインのネックレスが用意してあります。10珠ほどあれば、すてきなロングのステーションネックレスもできます。連になっていると黄ばんでみえる真珠もばらして、1珠1珠の距離を空けることで、その黄ばみが目立たなくなります。親にもたせてもらった大事な真珠のネックレスをばらして、自分と娘二人、合わせて3人でおそろいのネックレスを作ったお客様もいらっしゃいます。「これなら普段にも使えるし、母に守ってもらえる気がします。お守りネックレスとして3人で使います」と喜んでくださったことが印象に残っています。
今回のまとめ
何十年も前に買った真珠は、どうしても汗や油の影響を受け、輝きを失いかけてしまうものです。それでも思いがこもった真珠のネックレスは大切なもの。磨いたり、形を変えたりすることで、再び使えるようになります。黄ばんでいるからという理由でしまいこんでしまうのではなく、ぜひ宝石店に持ち込んで相談してみてください。