出かけたときに見知らぬ人から「お姉さん」とか「お嬢さん」と声をかけられたことはありませんか。素直に「私のことだわ」と反応できる年齢を過ぎ、そう呼ばれることになんだか気恥ずかしさを覚え始めた「大人の女性」にぜひオススメしたいものが、黒蝶真珠です。
「気がついたらあの人も黒だった」というキャッチコピーがあるように、品のいい女性の多くは、気がついたときには黒蝶真珠に替えています。今回はその黒蝶真珠がどんなものなのかご紹介します。

《目次》
1. 黒蝶真珠とアコヤ真珠は違いますか?
2. 「大人の女性」に黒蝶真珠がオススメの理由
3. 黒蝶真珠はお悔やみに席にしか使えませんか?
4. 今回のまとめ

黒蝶真珠とアコヤ真珠は違いますか?

「お嬢さん」時代に着けていた白い真珠のネックレスは、アコヤ貝を母貝とするアコヤ真珠といいます。そのアコヤ真珠を黒く染めて「黒真珠」として売られているものもありますが、本物の黒蝶真珠はそれとは異なり、黒蝶貝を母貝とする真珠のことを言います。アコヤ真珠とは貝の種類が異なり、一珠一珠の大きさも違います。8ミリから12ミリくらいのものが多く、アコヤ真珠と比べると圧倒的に大きく、存在感を発揮します。アコヤ真珠とは種類が違うので、採れる場所も違います。日本で売られている黒蝶真珠の多くは、タヒチ(フランス領ポリネシア)で養殖されたものです。名前に「黒」とついていますが、実際には、真っ黒ではありません。グリーン系やブルー系、レッドなどさまざまな色が混ざり合い、神秘的な色をしています。自然が創り上げたものなので、人の個性と同じように、同じ色の珠はありません。そして、その珠の色こそが、真珠の評価を大きく左右します。孔雀の羽の色に例えられる「ピーコックグリーン」の真珠が高値で取り引きされ、人気を集めています。

「大人の女性」に黒蝶真珠がオススメの理由

ネックレスをお勧めすると「私なんか首が真っ黒だから似合わない」とか「首なんかもうシワだらけだから、ネックレスなんてもういいわ」とおっしゃる女性が少なくありません。どんなに世の中のあらゆることが進化しても、残念ながら不老不死の薬はまだ存在しません。二十歳の頃の白い陶器のような肌のまま、年齢を重ねることに成功している女性はいません。顔にも首にもシミやシワができるのが当然の時の流れです。
真っ白に輝くアコヤ真珠のネックレスは、白い肌にこそよく似合います。20代のお嬢さんと50代のお母さんが同じアコヤ真珠のネックレスを身に着けて並んだら、「わぁ、きれいね」という言葉がお嬢さんの方に向けられるのはしかたないことなのです。しかし、いくつになっても「きれい」でありたいのが女性です。二十歳の頃より、少しふくよかになったことでしょう。シワもあるかもしれません。それでもさまざまな経験を積んで、内面からあふれる美しさがあるはずです。そんな美しさを引き立てるアイテムが黒蝶真珠なのです。20代のお嬢さんが着けてもあまり似合わない黒蝶真珠ですが、年齢を重ねた女性が身に着けると品格が上がります。アコヤ真珠のネックレスをつけて20代のお嬢さんの横に並んでも「負け」しか見えてきませんが、ネックレスを黒蝶に替えるだけで対等に勝負できるのです。ぜひ、店頭で手に取って、身に着けて、鏡の前で立ってください。

黒蝶真珠はお悔やみの席にしか使えませんか?

黒蝶真珠のネックレスは、お悔やみの席で故人を悼む気持ちを装いでも表現することができます。しかし、年に何度もあるわけでないお悔やみの席のために、「アコヤ真珠より似合うから」という理由だけで高価な黒蝶真珠を新調するのは考えてしまうことでしょう。
実は、黒蝶真珠は華やかな場面でもお使いいただけます。あらたまった席では白のジャケットに合わせてみてはいかがですか。女子会ならグレーのセーターに合わせてみるのもいいかもしれません。洋服や靴、バッグなどの小物を黒色で統一せずに、黒以外の色を加えたり、キラキラ光る小物を加えたりすることで、お悔やみの席での装いと区別をすれば、どんな場面でもお使いいただけます。

今回のまとめ

品のいい大人の女性が、白いアコヤ真珠から黒蝶真珠に買い替えるには理由があるのです。いくつになっても女性は美しくありたいものです。お悔やみの席に限らず、どんな場面でも自分を引き立ててくれる黒蝶真珠を新調してはいかがですか。