多くの婚約指輪(エンゲージリング)の中心で輝くのはダイヤモンドです。プラチナにしようか、ゴールドにしようか、シンプルなデザインにしようか、細かいダイヤモンドをあしらったゴージャスな指輪にしようか・・・ダイヤモンドのまわりのことに思いをはりめぐらす方はたくさんいますが、中心で輝くダイヤモンドのカットについては最初から、「丸いモノだ」と決めこんでいる方が多いような気がします。
ダイヤモンドにはさまざまなカット方法があることをご存知でしょうか。カット方法の違いで異なった輝きを見せてくれます。今回は6種類のダイヤモンドのカットについてご紹介します。

<目次>
1. 丸いダイヤモンド
2. 四角いダイヤモンド
3. 特殊な形のダイヤモンド
4. 今回のまとめ

丸いダイヤモンド

《ラウンドブリリアントカット》

ダイヤモンドの輝きを最も引き出すカット
エンゲージリングの定番、ダイヤモンドで多く使われているカットです。「輝く」の意味をもつブリリアントの名前の通り、光の屈折率を最も効果的に映し出します。合計すると58面の平面をもっていて、内側で光を反射させて輝きを最大限に引き出します。原石を半分以上研磨して作り、非常に美しい輝きを放つため、一番人気の高いオーソドックスなカットです。また、ラウンドブリリアントカットのみグレーディングレポートにカットグレードの記載があります。

《オーバルブリリアントカット》

小判のようなファンシーなシェイプカット
オーバルとは「楕円形の」という意味です。ラウンドブリリアントカットのような輝きを放つ、楕円形のブリリアントカットです。ちょうど小判のような外見をしています。このカットも光の屈折率を効果的に活かすために、多面体にカットされていて美しいデザインです。また、そのシェイプは女性らしく指を長くほっそりと引き立てる効果があり、縦横の長さによって印象も大きく変わります。

四角いダイヤモンド

《プリンセスカット》

上品な輝きをもつカット
ラウンドブリリアントカットが正方形になったようなもので、ダイヤモンドの下部をピラミッド形にカットしたのがプリンセスカットです。全体に品もありブリリアンシーもすばらしく、高貴な輝きがその名の由来とされています。原石を生かしてロスを少なくした無駄のないカットは、石を大きく見せる効果もあり、あらゆる年齢層に支持されています。

《エメラルドカット》

ゴージャスな魅力のカット
エメラルドカットはその名の通り、エメラルドに多く用いられるカットです。カット面が少なく、中の内包物が肉眼でもよく見えるため、天面の大きなファセットはクラリティの高さをアピールするのに最適です。下方部分の頂となる一点から放射状にファセットと言われる面が配置されていることが特徴です。エメラルドカットはアウトラインが階段状に見えるステップカットという方法が用いられているので、ブリリアントカットとは異なり平行にファセットが配列されています。テーブルと呼ばれる宝石の上方面の面積が広くなり、宝石の存在感を拡大させます。

特殊な形のダイヤモンド

《ハートシェイプカット》

女性に人気上昇中の可愛い外見のカット
ロマンティックなハートシェイプ。文字通りハートマークをかたどったカットです。ラウンドブリリアントカットになり得るダイヤモンドをカットするため、非常に贅沢なシェイプのダイヤモンドです。愛らしいカットであることから、若い女性を中心に人気が上昇中です。ハートシェイプも縦横のシェイプの違いで大きく印象が変わりますが、ブライダルリングにふさわしいカットです。

《ペアシェイプブリリアントカット》

西洋梨、涙のしずくなどと形容されるカット
ペア(西洋梨)のような形から名づけられたカットです。涙のしずくを思わせるため、別名「ティアドロップ」とも呼ばれています。細身のアームならデリケートさがさらに際立ち、指を美しく長く見せる効果もあります。 縦横のシェイプによって印象が大きくかわり、若い女性を中心に人気が上昇中です。

今回のまとめ

ダイヤモンドはカットの方法で印象が大きく変わります。1つ1つに個性があり魅力があります。固定概念にとらわれず、最愛のパートナーを探しあてたように世界に1ひとつしかない輝きを探してみてください。