時が経ってもずっと身に着けていたい指輪だからこそ、「たくさんありすぎて選べない」を少しずつ絞り込むことで解決する。幸せなふたりの「今」だけではなく、「未来」に目を向けて自分たちの10年、20年先を想像して指輪を選べば、年を重ねるたびにふたりの愛と絆が増していくような、特別な指輪に出会えるはずです。そのために、ずっと着けていたい飽きのこない「デザイン」や指になじんでしっくりくる「着け心地」ももちろん大切ですが、「素材選び」も大切です。プラチナが当たり前だった親世代の指輪とは異なり、今はさまざまな素材でできた指輪があります。その中でも特にお勧めの3つの素材について紹介します。

【目次】
1. プラチナの婚約・結婚指輪
2. ゴールド(金)の婚約・結婚指輪
3. コンビの婚約・結婚指輪
4. 今回のまとめ

プラチナの婚約・結婚指輪

プラチナは長く使用していても変色や腐食に強く耐久性が高い素材です。最近では開発が進み、100%の高純度でありながら、硬さも併せもつPt999と呼ばれる素材で作られた指輪があります。しかし、従来プラチナ純度100%は柔らかく傷がつきやすいため、日常的に着ける結婚指輪にはあまり向いていないとされてきました。そのためプラチナ製品のほとんどが強度を上げるために他の素材を配合しています。本物のジュエリーでよく使われるPt900という素材はプラチナが90%に対し他の素材10%を配合した合金です。価格を安く抑えるために最近では純度の低いプラチナ製品も出回っていますが、85%以上の純度があるものをお勧めします。
希少価値のあるプラチナという素材が結婚の証としてふさわしく、購入から何年経っても美しい銀白色に輝き、その白さが純白の花嫁にふさわしいとされてきました。柔軟性があり加工しやすいため、デザインの細かい表現も得意な素材です。またプラチナは金属アレルギーが起こりにくい素材で、肌が弱い方が毎日身に着けていてもストレスなく身に着けることが可能です。

ゴールド(金)の婚約・結婚指輪

ゴールドは希少価値がプラチナよりも低く、あらゆる金属の中でも比較的柔らかいので繊細なデザインを自由に形にできます。それでいてプラチナと同じくらい変色が起こりにくい素材です。純度が高くなると変形や傷がつきやすいため、純金に他の金属を25%配合した合金のK18(18金)が多くのブライダルリングに用いられています。プラチナと同様に他の素材を配合し強度を保ちますが、配合素材によって金属アレルギーを引き起こしてしまう場合があります。微量の配合素材でも反応が出る人もいるため、ゴールドの指輪を選ぶ際は金の他にどんな素材が配合されているか確認しておくと安心です。
ゴールドにはイエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールドがあり、好みに合わせて色を選ぶこともできます。イエローゴールドは肌なじみが良く、変色しにくい素材で手元を華やかに演出してくれます。一般的な色みなのでファッショ性が高いデザインも豊富にあります。ピンクゴールドはピンク色が優しく入った色合いで、肌なじみが良く、手元を柔らかく演出できます。ホワイトゴールドはプラチナに似た色でありながら、プラチナより値段を抑える事ができます。しかし、金色の素材を銀白色に加工しコーティングしているため、経年変化によってコーティングがはがれ少し地金色に戻ってしまうこともあります。

コンビ婚約・結婚指輪

コンビとは1本の指輪にプラチナや金など異なる素材を組み合わせてできたコンビネーション・デザインリング。素材の色や質感がデザインの要素となり組み合わせ次第でデザインの幅が大きく広がります。色を部分使いできるため、普段の服装や手持ちアクセサリーに無理なくなじみ、優しく華やかさを演出できます。また、素材の良い所を引き立て、気になる所をカバーし、存在感や個性を出すことができます。ダイヤモンドを散りばめなくてもコンビネーションが存在感や個性を与え、好みが異なるふたりの問題を解決でき、ふたりがともに満足するお揃いの指輪を普段何気なく着けることができます。

今回のまとめ

近年では、婚約指輪や結婚指輪にさまざまな素材が使われています。素材によって変わるのは見た目の色だけではありません。強度や変色の有無が違います。毎日身につけるものですので、アレルギーの有無によっても選ぶ素材は異なってくることでしょう。間違った素材選びをしてしまうとせっかく購入した指輪でも外すことが多くなります。金属の色のみに左右されることなく、その特徴を知ったうえで指輪を選ぶことが10年、20年経っても使い続けることができる最高の1本を選ぶポイントです。